もりもりホクホク

略してモリホクです。もりもりホクホクに暮らしたいのでお得情報・体験談を綴ります。

《 実録・詐欺の手口と解決策 》配置薬詐欺の場合

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配置薬=置き薬というやつです。 詐欺師は、おトクを愛する者の天敵です。

高齢の母がカモられている、配置薬をやめさせて胡散臭い業者にうちの敷居をまたがせたくないと考えてから行動に移したのは、

下記機関への相談・苦情申入れです。
消費生活センター(地区ではなく県のほう)
◎社団法人 医薬品配置協会(県ごとの)

※業者に対して『不要』『迷惑』という意思表示は必ずしておく事(出来れば録音(画)するか、日付入メモでもいいので控え付の書面を渡すなど、記録に残す)※

複数回にわたり、両親が配置薬に関わるボッタクリのターゲットにされてからイロイロ調べ始めたのですが、配置薬に関してのトラブルや相談事って、インターネット上でもかなりみかけます。

自分にしろ、家族にしろ、トラブルに巻き込まれたら、とりあえずその場の雰囲気にのまれて(場合によってはおどされる)支払いしない事。持ち合わせがないだの何でも言い訳して(←そもそも不要である旨は必ず伝える)、とにかく帰ってもらう事。あまりにもしつこかったら、無言で警察に電話して来てもらうか、後日でも警察なり消費生活センターなりに相談しましょう。余計な言い訳すると、『警察は対応しない』だの『(法律的に)問題ない』だの、あーいえばこーいうサイクルに巻き込まれ、ラチがあかないので。対応に迷ったらとにかく帰ってもらい、ひとまずネット掲示板でもいいし、とにかく第三者に相談しましょう。区役所等で、定期的に弁護士(刑事も民事も)無料相談受けている地域もあります。

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とはいっても、詐欺師って手口が巧妙なんですよね。どれだけ騙された事に気づかせないというところが、詐欺師の腕の見せ所みたいな。

とくに配置薬のようなたぐいは。被害額も5000-10000円程度と、人によっては強引に売りつけられたとしてもあきらめてしまうような、問題になりにくいような微妙な金額です。しかも、この程度か、もっと安い金額でも、複数世帯で複数回行えばチリツモです。

うちのケースでいうと、何年も継続して出入りしていた個人業者でした。

70代の母親なのですが、どれくらい前からカモにされていたのはさだかではありません。 私が気づき始めてからは、1年程でしょうか。『アイツはおかしい』と警告しても、自分が騙されたりカモにされている事実を認めたくないようで、その配置薬をすぐにやめさせる事が出来ませんでした。



《 実母(70代/痴呆初期/だまされていた自覚なし)の被害状況 》

おそらくはじめは使った分の薬の会計のみだったのが、

→複数回(数年?)出入りして信用を得た頃に箱入り栄養ドリンクやサプリメント等、薬よりも値のはる商品をまとめて売り付けられ始める

→月1回の精算金額は、薬やサプリメント合わせ7-8000円程度(毎月ほぼ一定額/うちからとれる額はこの位と決めていたっぽい/何も言われなかったらもっと増やすもくろみ)
認知症予防→ココナッツオイル含有サプリメント
・関節強化→グルコサミン
・視力関連→ルテイン etc.

→使った(買った)分以上のものまで会計ごまかされてそう
→本人は原因がよくわかっていないが、出費が増えて家計がキビしくなると、娘に何かしらケチつけつつ生活費を上乗せ請求してきたりするようになる(ボケてるくせに変なとこに知恵が働く)

サプリメント・栄養ドリンク等、飲みきれない分が複数箱たまりはじめる
まだ飲みきれないドリンクがあるのに、
詐欺薬『調子どうですか?飲んでます?』
母『ええーっと。。。(どうだったかな?ボソボソ)』
詐欺薬『(聞く耳もたず畳みかけるように)置いておけば家族の誰かしら飲んじゃうんですよねー、もう1セット置いていきますね♬』
母『そうね』(←雰囲気にのまれてる/トランス状態)


✘再び飲みきれない栄養ドリンクが蓄積されていく(台所や母の部屋などに手付かずのまま分散され、トータル5箱/30本以上発見)
✘『あれば飲むし使っちゃうもんですよね〜、お母さん払っといってーとか言って〜♬』などと、軽く同居家族のディスりジョーク交え(聞き耳立ててるとは知らずに)、黙ってればいい気になりやがって余分に売りつけ続ける
✘使用期限間近のもの含め、夏場には痒み止め薬3つも4つもまとめて置いていったり(父も痴呆気味なので、中途半端に複数開封してしまう)
。。。など、使わせたもん勝ちのような不当営業行為が目に余るようになる

→見かねて在庫を1箇所に集め、『なにやってんの!』と母に対してキレる娘(私)

→自分は騙されてない、ボケてないと意固地になる母
表面だけ感じの良いチンピラまがいの他人には好意的な印象を持ち、感情的な娘に対して敵対心を持つ(説得出来ず)

《 対応・解決にいたるまで 》

上記のように感情的にこじれてしまい、直接的に説得して置き薬をやめさせるのは難しかったので。。。

1、とりあえず電話で消費生活センターへ相談。 相談員はボランティアの延長みたいな年配者に当たると使えないので、

抽象的な感情論ではなく、法律的に違法性はないかという確認から。違法性のある業者なら、それを母に伝えるほうが効果的か、場合によっては行政処分してほしいと考えた。

☑そもそも置き薬販売についての許可(届出)を得ている業者か(業者名(個人名も)・住所・電話番号等伝える/伝票より)
→毎年更新するモノらしいが許可に関しては問題無しだった
☑配置薬の集金として訪問しておいて、サプリメント等を売りつける行為について
→ブー!違法性みっけ。
マルチの勧誘等でも多いと思いますが、目的を告げずに勧誘・販売する行為は、特定商取引法において違法だそうです。
☑配置薬は訪問販売のようなものなので、クーリングオフ等についての説明がなされているか
→ブー!違法性みっけ。
伝票等でも良いので、本来は初回だけでなく訪問のたびにクーリングオフについて記載したものをお客に渡さなければならないそうです。 このあたりの特定商取引法違反については、警察に相談しても動いてくれるレベルらしい。

【参考】 特定商取引法ガイド http://www.no-trouble.go.jp/what/doortodoorsales/

☑配置した薬については、最長でも6ヶ月以内にチェック・管理しなくてはならない
→ブー!(該当業者に直接言わずに影で相談してからなぜか来なくなり、すでに8ヶ月)。
こちらは、薬事管理系の法律の決まり事(管轄は保健所?)。 忘れた頃にやってきて、薬箱が見当たらないと(処分してしまったり)まるまる請求するというような悪徳業者もいるらしいですが、そもそも管理義務を怠っている状態のものを買取れなんて、って話です。別の法律的観点で考えると、他人の所有物は返さないとっていう考え方もあると思うのですが、ひとまず『見当たらない、探してみる』『第三者機関等に相談してから支払うか決める』くらいの感じにしとくのが良いと思います(払わないし・こちらが訴える予定)。

2、社団法人 医薬品配置協会(都道府県別に設置?)なるところにも相談

消費生活センターの担当者は、法律的にも過去事例の知識的にもたよりない感じでしたが、医薬品配置協会というところに相談してみてはどうかと、教えてくれました。その日は協会の休業日だったのでひとまずメールしておき、後日もメールのみのやりとりとなりました(記録に残るので良いと思う)。消費生活センターの担当者からも、改めて電話入れてくれたようす。 もしも問題の配置薬業者がこの団体に所属していれば、押し売り・ボッタクリまがいの販売ルール違反について注意してもらう事が出来るとか。結果的に問題業者は無所属でしたが、これら一連の相談を終えてから、なぜかその業者は我が家に現れなくなりました。薬箱は放置され、すでに8ヶ月以上。。。

どうしたんでしょうね、詐欺のくすり💊やさん 笑
悪いことしたから、天罰として事故にあったり、死んじゃってるとか。アハハ(ฅ'ω'ฅ)♪

推測ですが。。。

高齢者狙いとはいえ、あちこちでうちと同じような事を繰り返していたら、徐々に問題が表面化してくるかもしれません。消費生活センターに相談した時点では、同じ業者についての相談事例はきていないとの事でしたが、ポンコツぽい相談員だったので、後日データ拾い直したら実は。。。とかもありそうです。

あとは、医薬品配置協会の人が、本人、もしくはどこかに通報してくれたか。協会に無所属とはいえ、自分たちはルール守って販売しているのに、詐欺まがいの同業者のせいで配置薬業者のイメージが悪くなったら、ますます配置薬業界の未来なんてないですから。 自分もメールで被害状況や手口について簡潔に伝えるとともに、『長年利用してきたのに裏切られた』『配置薬業者について悪いイメージしかもてません』と、はっきり伝えました。メールのやりとりしてた時は、協会員でないと注意までは出来ないような事を言っていたので、もういい、別ルートで訴えるか今度来た時にはっきり断りますというような話で終わっていました。こちらの個人情報として伝えたのは苗字とメアドくらいの最低限の情報です。本気で訴えたかったので、きちんと実名でやりとりしましたが。消費生活センターで聞かれたのは、フルネームと電話番号と市町村かな。

それと、後日、今のところ違反していないもう一社のほうの置き薬業者(富◯薬品)のひとが来た時に父とやり取りしていて、『自分の行いは自分に返ってきますからね〜』『親父にいつも言われていて、自分の息子にも言ってるんです』と、意味深な発言を残して去って行きました(父親、ポカーン)。



騙されているか否かは別として、母としても置き薬をやめても困らないが(詐欺でないもう一社の置き薬もあるし自分で買い物が出来ないわけではない)、いざ対面するとやめると言い辛い様子でした(性格的に)。痴呆気味だし(とくに女性は表面上はわかりづらい)、来なくなったら多分忘れるくらいの存在なのに、母はその場の雰囲気にのまれやすい性格なので。試食販売でも、試食したら絶対買ってしまうタイプ。私は、え、試してみてって言ったのそっちじゃんと、気に入らなかったらしれっと断れる派です。

この他にも、ガス給湯器が壊れた時に高い(前より大きい)装置をまくし立てられるように売りつけられそうになったり(またしても影で見てました(*ΦωΦ)フフフ…)、どの保険に入っているのかもわからなくなっているのに追加保障を契約させられる、米やビールごときに釣られ数年先まで新聞契約など、高齢者をカモにされた詐欺体験話がイロイロあるので、改めて記事にしたいと思います。

子と同居していても、高齢者のみの世帯だと思われるとすかさずカモにされるみたいなので(いったん泳がせるのも検挙につなげるひとつの方法ですが)、ご両親と離れて暮らしているご家族の方は、さらにご注意を (。・ω・)ノ゙

今回の件でいうと、いざという時の薬箱が必要なら、家族が購入した薬を集めて作ってあげる事も出来ます。業者の配置薬なんて、バファリン以外、見たこともないマイナー製薬会社のばかりだったし。多少使い切れなくとも、他人(詐欺師)にたくして未消化分を搾取されるよりは、よっぽどマシ!( `ω´ )و ̑̑

洗脳されにくい人や自分の意見を当たり前のようにはっきり言える人だと、詐欺師気質の人と出会っても警戒されますが、高齢者のように判断力が鈍っていたり、気弱なニオイを嗅ぎけた途端、ハイエナのように仕掛けてきます、やつらは。

フツーの顔した悪い人って、たくさんいるんだなーと思いました。相手が気づかなきゃ問題ないだろうって、思考。やりたきゃやればいいけど、地獄に堕ちろよ。

とくに相手が高齢者の場合、お年寄りにしてみれば欲に目がくらんでというよりも、不便なく安心出来る暮らしを手に入れようとしているだけなのに、そのような状況を助けるどころか、私欲のために利用するなんて絶対に許せません。



【追記】 結局、10ヶ月ぶりぐらいにノコノコとやって来ました。幸い私が対応することが出来、『もうやめる、不要、もう来ないで』と伝え、すべて引きとってもらいました(支払いは、前回訪問時からのわずかな使用分の精算だけ)。

多少ゴネられましたが。

詐欺薬『急にそんなこと言われても、今回の伝票つけちゃってますし(精算済)』←意味不明の言い訳

私『は?そもそも使ったぶんだけ払えばいい仕組みですよね。何がマズイの?』

詐欺薬『今までのお付き合いもありますし。。。』

私『イヤイヤ、1年ぶりくらいにやってきてお付き合いとか言われてもね』 『使用期限間近のモノ置いていって、来ない間に期限切れてるし。全部記録残してるから。(←はじめ嘘つかれたが詐欺の証明としてむしろチャンス)』

で、結局、『サプリやら化粧品やらまでなんとなく購入してしまうが、本人痴呆気味で収集つかないことになっている(使わずたまる)、迷惑』と、はっきり伝えました。『セールス含めもう来ないで』とも。

結局、母に対して『お大事に』のひと言もなかったです(元気だけど)。インチキ詐欺野郎に対して、遠慮や気遣いなんていりません(上乗せ請求等、小細工回避のため唐突に解約申出したほうがいいかも)。怖かったら、玄関の外でやりとりしましょう。敷居またがす必要ナシ。そして、とりあってもらえるかなんて気にせずに警察に通報しましょう(情報提供求めてる場合もあります)。